ひまつぶしの恋、ろくでなしの愛
というのが俺の考えではあるんだけど。



それでも、彼女が『恋はひまつぶし』と言ったときの顔は、ものすごく魅力的だった。



あんなに凛として美しい表情は見たことがない、というほど。


何者をも寄せつけない、孤高の雰囲気。



彼女はどうして、あんな表情をするのだろう?


俺は気になってしかたがない。



彼女のことが知りたい。



でも、彼女はあっけなく立ち去ってしまった。



もしかしたら、もう二度と会えないかもしれない。




それなのに、不思議なことに俺は、そんな気がしなかった。



なぜだか、もう一度、彼女に会えるような気がしていたのだ。



しかも、今までよりもずっと深い関わりでーーー





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