鬼姫マラントデイズ

友達とのキズナ

「…はい、みんな自己紹介終わったな。


ここ夢乃崎学園では今日からもう授業が2時間ある…


この後、しっかり授業を受けるように!」




そう言った私たち1-4の担任は笑って出て行った。


まだ若い…20代か。の男の人。



「結構かっこいいよねー」なんて早速女子たちが騒ぎ始めてるし。



……同じ中学出身の人たち、羨ましい!



ここは倍率高い高校らしいし…同じ中学出身の子たちは少なめかな、って思ってたけど…


その考えが甘かったんだ!



もう…どうすれば友達ってできるの⁉︎


鬼の村ではみんなが小さい頃から一緒だったし!



誰か声かけてくれないかな⁉︎



「ねえねえ」


「…へっ⁉︎

わ、私⁉︎」



「うん、あなた」


前の席に座っていた女の子が笑った。


や、やったー!


願えば叶うもんだね!



「私、二沢 凛(にざわりん)!

確か霧花さんだよね?

霧花って呼んでもいいかな?私は凛って呼んで?」



「も、もちろん!

あー良かった、声かけてくれてありがとう」



「いやいや良いんだ。

私も同じ中学出身の人別クラスだし、しかも男子で…友達欲しかったの!」



へー…やっぱり5クラスもあるんだもん、同じ中学と同じクラスになることは珍しいことなのか。



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