鬼姫マラントデイズ
いや、普通にしているつもりなんだけど…やっぱりどこか落ち着かない。



距離感も前より感じるし…




おかしいな、前より多く関わっているはずなのに。



……きっと、私のせいなんだろうけどさぁ。




そういえば今日は英語の課題多いんだよなぁ、スクバに全部入れたっけ…




肩にかかっているスクバの中身をふと見る。




……あれ?




「律希、私英語のテキスト忘れちゃったから、1回戻るわ!」



「あ、俺もついてく?」



「んー…大丈夫!じゃ!」





もうすっかり遅くなっている。

7時かそこらだろう。



……きっと前だったら、頼んでたな。


一緒に来て、って。




部活終わりの生徒たちがぞろぞろと校門へ向かう中、私はその人混みに逆らって校舎へ。





「ふー…あったあった」





引き出しの奥にはいってたんだもん、気づかなくてもしょうがないや。


よし、行こーっと…もう暗いし人いないし。


先生たちも会議中らしく、ここらへんにはいないし…本当に1人だ。





< 136 / 304 >

この作品をシェア

pagetop