鬼姫マラントデイズ
カツン、カツン……と外履きのスニーカーを履いた私の足音だけが響く。




けど…確かに音は聞こえなくても妖力が感じる。




確実に、いる。妖が。



階段から4つ目の教室で私は立ち止まる。




1番…感じる、苦しい、苦しい…!




「か、解除…」




その言葉を呟いた瞬間、体がふっと軽くなった。


頭に異物感を感じ出し、目が少し熱くなる。



どうせこの奥にいるのは妖…姿を見られても困らない!



本当の姿になったからか…体が全然楽。

全く苦しくない!


でも強い妖力は感じる。




けど、行ける…相手は私と同じぐらいの強さか、もしかしたら私より…?



いやそんなこと言ってられない!



この学園の生徒が襲われる前に…!





私はドアに手をかけた。



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