不器用な俺の恋
どうして結は無理ばかりするのか

5限の途中

カバンを取りに来て自力で帰って行った


それから、結と連絡が取れないと

佐山が俺に言ってきた

家にも帰っていないらしく


1ヶ月たった



もうすぐ冬休み


寒い日だった


茶髪に化粧した結が登校した


何事もなかったように

朝から、看護科で騒いで笑っていた

「森重くん…タオルありがとう!!」

結のこういうとこ好き…

「恭ちゃんもありがとう!!」

も は余計だけど

「「ん」」

返事しようとしたら、結にハモられた

皆にゲラゲラ笑われて恥ずかしいが

恭ちゃんに復活したことが、嬉しい!

佐山が教室に入る

「おはよー!なーに騒いでん……七瀬!」

「なーに?朝からむさ苦しいから!!」

「お前は、俺をなんだと思ってんだ!?」

「ん」

皆がクスクス笑う

俺… 完全にネタにされてる

「まぁいい!!出欠とるぞー!!」






結が帰ってきた

それだけで…皆、舞い上がっていた

菅井(結の元担任)のあの一言さえなければ

それはずっと続くはずだった


佐山が教室を出てから


1限前に菅井が来た

「お前みたいな奴は、来なくてもいい!
無断欠席ばかりして、高橋も気の毒だな!お前みたいな奴が彼女で!!
お前、タバコ吸っただろう?
謹慎室で、反省文かけ!!」

菅井が結の髪を掴んで引きずっていく

「ちょっと待って下さい!!七瀬じゃない!朝からずっとここにいました!!」

皆で結を庇ったが


「こいつじゃなくても別にかまわん!」

そう言って連れ去った


「佐山にしらせようぜ!!」

野球部の瀬ノ尾が行こうとしたが

1限が始まり先生におこられた

運動部は授業をサボったり、反抗してはいけない


1限が終わってすぐ皆で、佐山を探す

佐山に事情を説明したら、すぐに菅井に掛け合い佐山が謹慎室に行った

謹慎室は窓がなく、外から鍵をかけられる

鍵を持っているのは、生徒指導の菅井

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