不器用な俺の恋
噂の2人!
文化祭も無事終了!!

修学旅行の打ち合わせ…

班を決めたり

そういえば…

修学旅行の間、結はどうすんだ?

その疑問は、浩一が解決していた

「七瀬は、4日間学校で補習だって」

打ち合わせの間、イヤホンしたまま

本を読む


「何聞いてんだ?」


佐山がイヤホンを取る


佐「ぷははは!!お前、渋いな?」

結「いいでしょ?」

佐「出し物?」

結「趣味!」


佐山に聞いた

落語だった

真顔で本読みながら、落語?

渋いってか、本の内容頭に入らなそう

ん?落語が入らなそう?

どっちでもいっか……




ある日の昼休み



「先輩!!一緒に食べよう?」


染谷が教室に来た


ニコニコと入り口から、結を見る


頬杖ついて染谷をジロジロ見た後


「却下!!」


カバン持って俺らの所へ来た


「まっちゃん、恭ちゃん!一緒しよ?」

「おう!」 「ん」


久しぶりの結との昼飯!!


「えーーー!!先輩!!」

染谷が入って来た


「入ってくんなよ?クソガキが!!」

「先輩!!俺ら付き合っているのに…」



なんですとーーーーー



「噂でしょ?馬鹿なの?あたしは、
名前も知らない!!」


ホッとした!!マジで!!


「染谷 大知です!!先輩!!俺…
本当に先輩、好きなんです!!」


金髪ヤンキー まっすぐすぎるだろ?


「他あたって下さい!
あたしは、今、生きてるだけで精一杯です!!
誰かとお付き合いは、致しません!!」


「先輩が俺を好きになっても?」


「どれだけ好きになっても、誰とも付き合わない!」

「それ、健太郎さんの為?」

「あたしの為」

「だったら、付き合って!!」

「なんで?」

「俺、絶対に幸せにする!!」

「いらない!」

「先輩が、長生きしたくなるように!
俺が幸せいっぱいにする!
先輩より俺が長生きする!
健太郎さんみたいに、先輩を1人にしない!」

「健ちゃんは、死にたくて死んだわけじゃない!!
あたしだって、病気になりたくなかった!
いつどうなるかなんて、わからないのに
薄っぺらいこと言わないで!!」


結が泣いた

2人のやり取りに誰も入れなかった

泣いてる結がほっとけなくて

抱きしめた


「染谷……お前が誰を好きになったっていい
コイツ泣かせることだけは、許さねえ!」


染谷を睨んだ


教室に残ってた奴、皆

同じ気持ちだ!わかる!

ずっと、泣かないで耐えて

病気のことも、未だに誰にも言わない

まわりに何を言われても

命日をベンチで過ごし

どんな気持ちで学校に来て

笑いながら、心で泣いていつも

皆の為に明るくして


俺らは、見てきた


結は、そんなに強くない


結の心を壊さないでくれ


「言い過ぎました。すみません…」


染谷が教室を出て行った


「恭ちゃん… ありがとう…」

「ん」


大塚がタオル水に濡らしてきた

「ありがとう…」

素直に受け取り、目を冷やす


「お腹すいたー」


「げっ!!時間ねぇな!!」


教室組が慌てて弁当を掻き込んだ


それを見てのんびり弁当食いながら


結が笑っていた



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