夜空の琥珀

陽だまり

 
 これで円満解決……と思いきや、なんだか微笑ましい視線を感じるような?



「私の顔、ゴミでもついてる?」


「ううん、違うんだ。ちょっとね」


「ちょっとって、なに?」


「それは秘密」


「えーっ!」



 秘密にされると知りたくなる人のサガをご存じですか?

 ジーッと見ても、若葉くんは満面の笑みを返してくるだけ。

 受け流されたみたいで悔しくなったけど、まじまじと見つめたことで、あることに気がついた。



「ねぇ、若葉くんってさ……実は」


「うん?」


「結構、カッコいいよね」


「………………うん??」


「ごめんね、ちょっといいかな」


「え!?」
 
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