課長さんはイジワル2
「安田は?!あいつ、刺されそうになってっ……痛っ!!」


起き上がりかけた体を再びベッドに沈める。


「安田は無事なのか?!」


「何、人の心配してんのよ。安田を庇って代わりに自分が刺されるなんて……ホント、バカ……」


課長の手をきつく握り締めながら、あの日のことを思い出す。



『本当は、あの日、佐久間と愛ちゃんが一緒に住んでることに、途中で気づいてたんだ。


でも、佐久間のあんなに幸せそうな顔見るの初めてでついつい……。本当にごめんね』



昨日、謝りながら押尾さんが吉田さんと安田を伴って会社に戻っていった時の言葉を思い出す。




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