課長さんはイジワル2
「こんなリスクを背負った人間がひとひとり幸せにできるとは思えない。

ずっと、独りで生きていこうと……

決して誰も愛すまいと……そう思って生きてきた。

……なのに、バカですね、俺は。

彼女を巻き込んでしまうかもしれないのに、それでも、愛さずにはいられなかった……」


「要君……」


「だけど、もう、いい加減、現実を受け入れなくちゃいけない。

いつまでも、事実に背を向けて逃げ回っているような弱い自分では彼女は守れない」


課長……。


扉につかまりフラフラと立ち上がる。


「あの杉原愛さんと言ったっけ?ずいぶん、可愛らしいお嬢さんだったね」



海江田医師の言葉に課長がふっと笑う。




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