課長さんはイジワル2
「ノリ、どうし……」

一瞬の出来事だった。

「愛……!」

ノリの叫び声がして……

何が起こったのかわからなかった。

私は強い衝撃に気を失ってしまっていた。


でも、重たくて開けられなかったまぶたが、周りの騒がしい声に反応したのか、ようやく動かせそうになる。



「行け行け~!」


行け行け?


「1点入れていくぞ~!」

……1点……?


まぶたに力を入れる。

開いた!

「あ!起きた?杉原さん」

声のする方に頭を向ける。



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