課長さんはイジワル2
ま……さ……か……


この金額を課長が支払ったって言うの?



即金で?!



足の力が抜けて、その場にヘナヘナと座り込む。



「どうした?大丈夫か?!愛ちゃん」


いくらなんでもこの金額は……。


クラクラとする頭を支えているとき、私の携帯が鳴る。


バッグから取り出し、放心状態のまま、ほとんど無意識に電話に出る。


「もしもし……」

「あ!愛ね!良かった。ようやく繋がったたいね」

「かぁちゃん……」

「今、木村さんとこから電話が来たと!
ノリんとこのばぁさんが、今朝、亡くなりんしゃったばい」






< 424 / 522 >

この作品をシェア

pagetop