散歩唱歌
「今日はどんなポーズ?」
「大空を抱えあげる私!」
両腕を大きく開く。
「難しいな」
しかし、二人で笑顔だった。
時折、絵を描かず、彼女の歌を聴くときもあった。
彼女の声はそれはそれは素晴らしく、透き通った風のよう。
しかし、なぜか最近の歌ではなく昔の歌ばかりだった。
「この歌は散歩唱歌って言うんだよ」
へぇ、と聞くと彼女は歌いだす。
いまでも鮮明に思い出せる歌だった。
後に調べてみてわかったがどうやら明治時代のものらしい。
私にとってはいつまでも虹色に、いや、あの夕日の映った海のように綺麗な思い出だ。
「大空を抱えあげる私!」
両腕を大きく開く。
「難しいな」
しかし、二人で笑顔だった。
時折、絵を描かず、彼女の歌を聴くときもあった。
彼女の声はそれはそれは素晴らしく、透き通った風のよう。
しかし、なぜか最近の歌ではなく昔の歌ばかりだった。
「この歌は散歩唱歌って言うんだよ」
へぇ、と聞くと彼女は歌いだす。
いまでも鮮明に思い出せる歌だった。
後に調べてみてわかったがどうやら明治時代のものらしい。
私にとってはいつまでも虹色に、いや、あの夕日の映った海のように綺麗な思い出だ。