昔の私はあなたに救われた
その人の話は、今の私にとても似ていた。







「その人の名前って…」









『前山 義人-マエヤマヨシト-だよ。』







「え。」







『どうかしたか?』







「前山 義人…私のお父さんです。」






『そーなのか!教え子の子に会えるなんて!!!」





私は、喜んでいる事務の先生とは、打って変わって、気持ちが沈むばかりであった。






『ところで、おまえさんの名前は?』






「ま、前山 百合です。」






『百合ちゃんか!可愛いなぁ~♪』






「あ、あの、教室…戻ります。」






『おぉ、そうか!またいつでもおいで~♪』






「はい。」







私は、教室に戻り、机に突伏して、眠りについた。




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