あの日の教室、1人の少女、机と椅子と黒板と。~5人の少女の物語。~
「向こうどうだった?」

しばらくして乃愛が訊いた。

「んー、楽しかったような楽しくなかったような」

「何それー笑」

「まぁ話すと長いから今度ね、

時間じゃん」

「あっ」

とりあえず席に着く。

久々にこの学校の席に着いた。

この空気。

完璧だ。

稲村がいることを除いて。
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