花言葉
日常
「菜月。おはよう。」


「あ、おはようございます!」



土曜日の昼下がり、窓の外を見ると下の階ではテレビでも見たことがある有名人たちの顔。



隣にはマネージャーであろう人たち。

そんな風景を横に私はあるバンドの楽屋。





私の名前は、佐藤菜月。高卒の18歳。



先週からglareというグループバンドの所属マネージャーになった。
そのなかでも仲良くさせてもらっているのが、glareの最年長でしっかりした五十嵐淳さん。



glareの中では身長は低いほうだけど、それでも175cmを超えた高身長。
身長が151cmの低い私にはかなりの身長差。




五十嵐さんは、優しく紳士的で、話しやすい存在。




「今日の、日程教えてもらってもいい?」



突然、五十嵐さんが私に向かって急に話しかけてくれたからびっくりして身構えてしまう。



「はい!えーっと…
ラジオ収録2本、となっています。今回のラジオはメンバー…全員集合ということになっています。」




glareのメンバーの名前は覚えたものの、まだまだ知らないことばかりで…。
五十嵐さん以外のメンバーとはまだ会ったことないから緊張。




「菜月、緊張してる?」



「…はい。初めてお会いしますからね。」



心の内を当てられて、少し驚きながら返事をすると、
にっこり微笑んで頭にポンと手を置く。



「そんなに緊張しなくても大丈夫だって!
まぁ、色々あると思うけど、すぐ仲良くなれると思うよ?」



「…はい!」



自分にも喝を入れるように声を出すと、吹き出す五十嵐さん。

恥ずかしくなって、無理やり話題を変えた。



「メンバーの事、好きなんですね。」


「んー…まぁね。」



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