年下オトコと秘密の恋
公園を出ると、ある場所に向かって歩き出す。


人通りが少ない道をなるべく選んで歩いていく


人ごみってのが、なんか息苦しい感じで。


人通りが少ない道を選んで来たかいがあってか、
目的地に着くまでに、全く人の姿を見ずに済んだ。


「はぁ、着いた~」

右手で額の汗を拭い、小さな建物の前の黄色い看板を見た。


【いちじく】


黄色い看板には、そう記されている。


そこは、私がバイトしている飲食店。
外壁は、少し古びていて歴史を感じる。

私は、茶色のドアをゆっくり開けて中へ入って行った。
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