彼はあの子の婚約者
翌日(4月25日)


私はいつもより、少し早く
学校に行った。


教室に入っても、誰もいなかった。
窓際の自分の席に座って、
陸が早く登校してこないか、
外の 校門を眺めた。



しばらくすると、陸がやってきた。
私は陸を見てるのに、
陸は地面ばかり見て、わたしに
気付いてくれない。



私の視界から陸が消えてしばらく
したら、陸は女の子に囲まれて、
教室に入ってきた。



女の子達は私を見るなり、陸から
離れていった。



陸が私のところに来た。
私は思わず立ち上がった。


陸「おはよう」



莉緒「おはよう」



陸はそれだけいって、自分の席に
向かった。

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