彼はあの子の婚約者

陸said

執事の相川から聞いたときは
びっくりした。

莉緒の声が出なくなっただなんて…

しかも、俺の聞き間違いとか

最悪だな、俺

莉緒にいろいろ負担をかけていた
って身にしみて感じたが、
俺の中で、少し嬉しい気持ちも
あった。

莉緒にとって、大切?重要な存在に
なってたって分かった気がしたから。

俺って、本当最低だな
莉緒がこんな苦しんでるのに、
嬉しいなんて感じたりして。

でも、莉緒にとって、俺の存在が
大きくなっていくのは嬉しいが、
俺には婚約者がいる

もぅ、これ以上莉緒に、俺の
わがままに付き合ってもらうのは
やめないとな

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