domino
21
 僕にとって運命の月曜日がやってきた。
周りを歩いている人たちには、何の事はないけだるい月曜日だろうけど、僕にとっては一世一代の月曜日だった。駅に向かう足取りは、時には軽やかに、時には重く、今の僕の気持ちを表しているかのように不安定だった。
 額や脇から汗が滲んでくるのもよくわかった。手のひらは汗でびっしょりだった。
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