カレイドスコープ
「じゃあ、来週から作って
学校終わったらすぐきて家に入っちゃっていいから」
そう言うと彼は駅の向こう側へと歩いて行った
「はぁ」
川島からもらった合鍵をみてためいきをつく
本当にあいつの家にいくの?
「え?メグバイト始めんの!?」
亜美の大きな声が昼休みの教室に響いた
「ちょ、声でかい!」
「あ、ごめん」
「バイトっていっても短期だし」
「ふーん
メグがバイトなんて珍しいね」
うん。まぁそうだが…
「金欠?」
なんでみんな図星なの?
「私ってそんなにボンビにみえるの…」
小さい声で呟くと
亜美が「え??」
と返してきたから
「なんでもないです」
と言った