カレイドスコープ




いきなり後ろから声をかけられて振り向くと
そこには明国の制服を着た男子がいた






「えっと…?」





誰?







するとその男子は私に近づいてきて






「なんで連絡しないの?」





あ、





思い出した!!






学園祭のときのひとだ!






忘れてた~







「はぁー」





その男子は立ち尽くしている私の手から握っていたスマホを取り上げなにやらいじりはじめた





こういうときに限って画面ロックをかけていない





「ちょっと返してよ!」





奪い返そうとしたが、私よりもずっと高い身長だから届かない





別にわたしの背が低いわけでもないのに






そうしているうちに事はすんだようで





「はい」




と私のスマホを渡してきた





なにが「はい」だよ





「なにしたの」




冷たい口調で睨むと




「連絡先交換しといた」








率直に答えられた






「は!?」





なにかってなことしてんのこいつ!?






連絡帳をみると





川島 響






としっかり連絡先が登録されていた







もぅなんでこうなるの?







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