満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
学校が終わる…
もしかしたら
迎えに来てるとか…ないよね…
私は教室の窓から校門を見た
……いない。
良かった…
鞄を持ち、教室を出た。
学校を出て、校門を通過…
誰もいない。
良かった…
繁華街の方へと足を運ぶ。
歩いていると
「結衣様」
その声にビクッとし
声がする方を見ると
『…桜田さん…』
「帰りましょう」
優しい口調で言う
『康太は……好きにすれって…』
彼は止めなかった…
止めて欲しかったわけじゃない…
けど…
どこかで期待していたのかもしれない。
「えぇ。若は結衣様の意見を尊重されますから」
『…なら、いいでしょ』
「若も私も…結衣様の味方ですよ」
桜田さんは私の目を見て言う。
その優しさがわかっていたのかもしれない…
私は何も言えず、ただ桜田さんの横を通り過ぎた。