満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜


コンコン


康太の部屋に入ると
康太はベッドの中…本を読んでいる。

気がつかなかったかのかな?
そう思いながら
ベッドに入る。

チラッと康太を見ても本から目を離さない…

寝るかな…


そう思い、いつもの癖で
横向きに寝る

康太の方を向いて寝ることになる…


『…っっ…、』


恥ずかしい……

康太の引き締まった腕…
それだけで恥ずかしい……


康太に気づかれないように
赤面して一人で焦っていたら
私の首に腕を通して

……抱きしめる形にされた…


『こ、こうた…』


「こっちの方が安心する」

そう言いながらも本を読んでいる


『…………。……。』


寝れないよ、ってか寝れるか!
心臓バクバクだし。


『何読んでるの?』


「…女心の難しさって本」


『へ?何それ……』


「桜田に、女心がわかってないって…んで本渡された」


桜田さんが?

ぶっ……ふふふっ。


「笑うなよ…少しでも結衣を理解してぇんだ……」


……うん。
素直に嬉しいね。

『ありがと……康太…おや……す…み』


なんかね…
康太の声聞いたら
急に睡魔が襲ってきたの……


「おやすみ、結衣」

そう言って私の額にキスをして
康太も眠りについた。
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