不毛な恋をしたかもしれない私。
その後すぐ、新入生代表がスピーチ的なのをしようとしてたので、顔を上げると同時に女子の甲高い声が無数に響いた。なんだ、うっせーなー。と思い眉間にシワを寄せると横の男子と目が合った。


その男子もうるさそうに笑いながら眉間に少しシワを寄せて笑った。

その男子とはたぶん、クラスの中でも席が近い確率が高かったので、一応名前を聞いておいた。


男子は、

「要町涼(カナメリョウ) 涼て呼んで!あんたの名前は?」

と聞かれたので、


『私は、広瀬千帆、皆“ちー”って呼ぶから、それでいいよ!』と言った。

そうこうしてるあいだに、キャーキャー言ってるのが静まったので前を向いた。

後ろから、ツンツンとされたので、振り返るとみー だった。


結萌「おはよー!ちー 入学早々遅刻じゃん(笑
馬鹿じゃんね。(・∀・)ニヤニヤ」


『はよー! 遅刻とは、バレなければ良いのだ。(´ー`)フッ 馬鹿とは、誇らしいではないか。ハッハッハ』と言うと、涼が隣で笑ってた。



涼「ちー、隣で面白い事言わないでくれる?笑
本当、まじでお腹痛いわ。」



そんなことを言ってきた涼を見るとホントに爆笑してて、何がそこまで面白いかわからなかったので、再び


『そんなに面白いかのぉ?涼どの。お主どこかずれとるんではないか?』

とか、ゆってやったら、まだ、わらってやがる。
人が笑ってるのは、大好きだ。
だから、たまにはお笑いの力が必要だと私は思っていたが、ここで役立つとは、ね。なんか、嬉しくて、みーに上半身だけ抱きついた。
するとみー はビックリしたみたいで、けど、優しく頭を撫でてくれた。
抱きつくのは私の癖だ。


照れたり、恥ずかしくなったら、みー や信頼している人に抱きついてしまう。


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