嗤わない月の下で
「あ、あの・・・」

恥ずかしそうにうつむく。

「どうしたの?」

「あの、そのですね・・・」

「うん?」

「また来てもいいですかって・・・はは、駄目ですよね」

ああ、そんな事か。

「いいよ、休みの前だったらいつでもおっけーだ」

ぱあっと顔を明るくする。

彼女は楽しそうに皿を洗い始めた。
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