腹黒スマイル王子
医務室に着くと日曜日だから誰もいない。

山神くんは私を椅子に置くと消毒液と絆創膏をもって膝まずいた。

「大丈夫だよ。自分でやるから。」

「出来るわけないだろ、足の裏なんだから。」

そう言って靴下を脱がせて自分の太股に私の足を置き消毒をしてくれた。

「足、汚いよ!山神くんの足に乗せるなんて。」

「陽向のなら汚くないよ。」

彼はそう言って優しく笑ってくれた。

「ありがとう。」

私はお礼をいうのが精一杯だった。

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