わたしとあなたときみと。完


「付き合ってねぇよ。
俺が怒る義理もねぇよ。

でも好きな女かそーゆー目に
あってるのを目の前でみたらさ…

すっげぇ腹立つんだよ。
……殺したいほどな。


でもこいつから命の大切さ
人が存在する奇跡…
そんなのを教えてもらった。

だから…
怜奈どうする?」


そう言ってあたしに優しく
微笑んだ凌弥。


あたしのことをあたしより
ちゃんと考えてくれる凌弥。


しっかりかけたはずの鍵が
壊れて開きそうになる。


抑えきれなくなる。


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