イケメンすぎてドン引き!



「オブチさんさぁ~、前に、吉野先輩にすげー臭い靴拾ってもらったんだって?」



軍団のリーダーっぽい女子が、そう言って上目遣いであたしを見た。



「うん、まぁ……(何かムカッ)」



「それって吉野先輩とのコネができたってことだよね? 

お願いっ! 先輩のラインでもメアドでも電話番号でも住所でもツイッター裏アカでも何でもいいから情報ゲットしてくれない?」



はいーーーー!?


よくわからないのもあるけど、それめっさ個人情報ー!



一応、吉野先輩と連絡先を交換したので、ラインとメアドは知っている。


もちろんそれは内緒にしておこう。



「や、それは……」


と、あたしは困った感じの声を出したが。



「ねーうちら友達じゃーん。お願い~!」



目の前には、キラキラした目であたしを見つめる女子たちの姿があった。



う……友達って、何だろう。



< 47 / 262 >

この作品をシェア

pagetop