とんだ勘違いから




その後広陵さんに手を引かれて彼のところへ行くと

材料を冷蔵庫に入れていると後ろから彼に抱きしめられて



「俺がいるから、大丈夫だからな。」


と優しく耳元で囁いてくれるから、コクンとうなずいて私はくるっと振り返って抱きついた。



「広陵さん、大好きです。」


というと頭をポンポンとされて


「知ってる。俺も。」



お互いが思い合ってるってわかると私は早速夕食に取り掛かった。





料理を作ってる間広陵さんがお風呂に入ってちょうどタイミングがあったようにご飯ができた頃私のパスタも作り上がった。




「お風呂上がりだから、ビールがいいですか?」


と聞くと、うんと言ったからワインの代わりにビールを出した。


私は一口だけ、と口をつけるだけですぐに広陵さんに缶を返してから二人で食事をした。








「うまいな。


このパスタ。」


とほめてもらってあっという間に平らげてしまった後は広陵さんが



「俺が片付けるからまこはお風呂に行っておいで。」


と言われて言葉に甘えてお風呂に行った。



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