ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~※side湊完結しました。
「へ~。
あの委員長がね~。
教科書に字を書いて会話してくれるんだ~」



委員長っていうのは、冷泉くんのあだ名。



でも、あたしは普通に『冷泉くん』って呼んでいる。



「意外~」



そう言ったのは、りおちゃん。



ゆるふわカールのかわいい系。



口に手をあてて驚いている。



「そんな少女漫画っぽいことする男子だったの?
委員長って」



「う、う、うん……。
まぁ……。
そうだよね……。
き、キャラじゃないよね」



あたしは、きゅんきゅんしたことを悟られないようにうつむいて言った。



「でもさ~。
あたしも。
今まで隣の男子に教科書を見せてもらうことはあったけど」



そう言いながら、真由ちゃんが机にひじをつく。

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