我 、君ヲ愛ス…っ⁉︎

「……そっか。ありがとね」



震えそうになる声を絞り出して、なんとか口にした言葉に、相馬は僅かに眉を寄せた。



「……お前、やっぱ調子悪いんじゃねーの?」



「っなんでもないよ……ほんとに」



バレてる。
私が無理してるって、相馬は気づいてる。



誤魔化すのにあんまりいい気はしない。



嘘を付くのは下手だし、出来れば付きたくない。



それでも、触れて欲しくなくて私は笑顔を浮かべた。



「……そっか」



相馬はそれだけ言うと、私の手に何かを乗せた。



「……それ、お前のだろ?」



手に乗せられたそれは、水晶のキーホルダー。



奥社で私がみつけたものだった。



光を放つ、不思議な水晶。



手に触れた瞬間、何かが身体中に駆け巡る。



「……嘘」



これが此処にあるって事は、全部………夢じゃなかったんだ。



事実だったんだ。



「本当に、大丈夫なんだな?」



「……大丈夫……大丈夫だよ」



相馬はまた一言頷くと、部屋を出ようと踵を返す。



「相馬っ、私……何か言ってた?寝てる間に……なにか」



相馬は振り返らない。



ただ少し、相馬が深呼吸したのが背中越しに見えた。



< 11 / 18 >

この作品をシェア

pagetop