メビウス・レイン

重なった彼の唇から、溢れそうなほどの切なさが伝わってくる。

唇が離れると、彼は言う。


「好きだよ、マスミ」


吸い込まれそうな青い瞳から、瞳と同じ色の涙が零れ落ちた。

綺麗な、涙だった。


「私も、好き」


彼の涙を指ですくう。

やっぱり、青い。


< 23 / 33 >

この作品をシェア

pagetop