あなたと恋の始め方①
「律。久しぶりだな。元気にしていたか?」
「小林先輩。あの…どうしてここに?」
この律さんの驚きは無理もないと思う。ここは静岡で小林さんの地元ではないし、そんな場所で高校の先輩である小林さんに会ったのだから驚くのも無理はない。でも、彼は急に姿勢を正し、真っ直ぐに小林さんの方を見つめた。そんな直立不動の彼の姿を小林さんはクスクス笑う。
高校の野球部の上下関係は今も健在らしい。
先輩の小林さんは何とも思ってないようなのに、後輩の彼は気にしているのだろう。
「やめろよ。もう高校生でもないんだし。それにしても久しぶりだな。律。何年ぶりだろ。元気にしていたか?」
「いえ、でも、先輩は先輩ですし。お会いしたのは先輩の卒業以来ではないですか?OB会にも先輩は来ないですから」
律さんの言葉で小林さんが高校を卒業してから、全く野球との繋がりを切っていたことを知る。前に引っ越しの時に箱の中の写真が思い出された。あの箱の中でひっそりと片付けられていた写真のように小林さんは野球から距離を置いていたのだろう。
私が思う以上に小林さんの中で高校での野球の生活は色濃く、そして、深く心の奥に残っているのだろう。肩を壊したと言っていた。きっと、それが野球というものから離れた全てなのかもしれない。
「小林先輩。あの…どうしてここに?」
この律さんの驚きは無理もないと思う。ここは静岡で小林さんの地元ではないし、そんな場所で高校の先輩である小林さんに会ったのだから驚くのも無理はない。でも、彼は急に姿勢を正し、真っ直ぐに小林さんの方を見つめた。そんな直立不動の彼の姿を小林さんはクスクス笑う。
高校の野球部の上下関係は今も健在らしい。
先輩の小林さんは何とも思ってないようなのに、後輩の彼は気にしているのだろう。
「やめろよ。もう高校生でもないんだし。それにしても久しぶりだな。律。何年ぶりだろ。元気にしていたか?」
「いえ、でも、先輩は先輩ですし。お会いしたのは先輩の卒業以来ではないですか?OB会にも先輩は来ないですから」
律さんの言葉で小林さんが高校を卒業してから、全く野球との繋がりを切っていたことを知る。前に引っ越しの時に箱の中の写真が思い出された。あの箱の中でひっそりと片付けられていた写真のように小林さんは野球から距離を置いていたのだろう。
私が思う以上に小林さんの中で高校での野球の生活は色濃く、そして、深く心の奥に残っているのだろう。肩を壊したと言っていた。きっと、それが野球というものから離れた全てなのかもしれない。