手のひらサイズ
キラキラ
「もう、早く〜!閉まっちゃうよ!」

「待ってよ!瞳!自分だけ先に行かないでよ〜!」

煩いとばかりの顔で私達を見る人。
奥に進んだ。
「すみません」

閉まるエレベーターのドア。
ゆっくりと下がる。
肩が触れた。
「ごめんなさい。」頭を軽く下げた。
足元の磨かれた靴。
そのまま上にあげた
何気なく見てしまった。
サラサラヘア、少し前にかかる髪、
吸い込まれそうな栗色の瞳。
それを隠すように掛けた
黒縁メガネ。
身長は…。多分、180cm位?

私の心臓がドキッっと音をたてた。
思わず背中を向けた
数秒して。
チンとエレベーターが開き、降りる人達



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