月に一度のシンデレラ



無我夢中で返信した。




事情はわからないけど、マリカがそうしたいなら。
わかった。月に一度でもいいから、長い時間一緒にいたいんだ。次はどこかに泊まりにいかないか? 昨日だって、まるでシンデレラみたいに12時前に帰ってしまうし。俺は朝まで一緒にいたかったんだ。




返信を待つ間、自分の鼓動が早くなっているのを感じた。

苦しい。…そうか。恋というのは、こんなにも苦しいものなのか。
恋。俺が今まで向き合うことを避けてきたもの。今まで築き上げてきた自分の土台を、こうも簡単にグラつかせてしまうもの。


着信音が鳴った。
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