心見少年、音見少女。

「それなら、教室に来た時に名指しじゃなかったのは、『死者蘇生の能力をもった子』を狙ってる事を隠す為ですかね……これからどうします?」

論土が藜に問いかける。

「どうするも何も……もう暗いし、明日にならないとどうにも動けないだろ。まだヤツが彷徨いてるかもしれないし」

「今日はとりあえず各自の部屋で休みますか?」

「そうだな、木花。高一組、オレ達はもう目的は果たしたから戻るよ。おやすみ」

「……事が落ち着いたら、食料代払いに行ってくださいよ?」

佐月は一応念を押す。

「「「……」」」

聞こえなかったのか、あるいは都合が悪くて無視したのか、三人はさっさと窓から外へ出ていってしまった。
















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