溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~

豪華客船での夢の様な時間は終わり、数日。

ジェイドさんは無事に弟さんと愛する世界一可愛い姪っこさんと会えたらしい。

まあ、その後は私の家にずっといましたけどね。
ワンルームの家なんか、絶対ジェイドさんには狭くて小さいから、ホテルを取れば良かったのに。

狭くても広くても、――ずっとピッタリ隣にひっついてくるから邪魔な様な、可愛くて恰好よくて、仕方ないような。

結局私も散々に甘やかし、甘やかされて、初めての恋人に浮かれてしまったけど。


彼はあと数日したら、英国にまたあの豪華客船で帰るんだよね。

英国と日本って遠距離だけど、彼はどうするつもりだろう。

その上、豪華客船ツアーが始まると、何週間も帰って来ないんだよね?
大丈夫かな、私。



そんな不安が脳裏に浮かぶ中、ハワイ支社にいるはずの甲斐から連絡が来て、私に辞令が降りそうだと告げられた。


この時期に異例中の異例。

WKJグループとジェイドさんの会社カリビアン・セレブリティ・インターナショナルのプロジェクトに参加して欲しいらしい。事務だった私が、通訳兼上司のサポーターとして。
< 236 / 244 >

この作品をシェア

pagetop