夫婦の定義──君が僕のすべて──
「お疲れ様。これ、良かったらどうぞ。」

「いただきます。」

「…勉強中?」

「うん。」

「シオンくんって…17歳だっけ?」

「もうすぐ18。高3で、受験生。」

「そうなんだね。…数学?」

「うん…。数学、苦手で。」

シオンは缶コーヒーを飲みながら、苦々しい顔でテキストを見る。

「私、数学なら得意。わからないとこあるならマネージャーさんが来るまで教えようか?」

「ホント?じゃあ、ここ。」


一回りも歳下なのに、シオンはあまり構える様子もなく話をする。

(弟みたい。)

「えーっと…あぁ、これはね、この公式を当てはめて…。」


< 132 / 405 >

この作品をシェア

pagetop