雷獣

「あー、面白くなりそう。」
拓哉に殴られたはずみで地面にしりもちをついた槇口が砂を払いながら立ち上がる。

「お前、もう1度言ってみろ。」
風翔が拳をわなわなと震わせながら言う。

「いやー、俺はここでやるつもりはないからその挑発にはのらねーよ?相手がお前らって分かってて1対3でやるなんてごめんだね~」

両手をあげて”降参”と言わんばかしに手を振る槇口。

もうここが学校とか関係なくこいつを感情のままに殴ってやりたいけど
最優先は遥香のフォローだ。
「この礼はきっちり返してやる。」

「ははっ。楽しみにしてるよ」
にやっと笑う槇口を置いて学校を後にする。
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