Planet

初めまして


桜の花びらが私の頬を撫でる

春風が私の間を通り抜ける

私は,春を全身で感じてた。

「星!何してんの,早く車に乗って!遅れるわよ!」

お母さんの声が,聞こえた

そう。今日は待ちに待った,高校の

入学式なのだ。

『待って!お母さん!今行く!!』

そう言って,私は車に飛び乗った。

家を出て,パン屋サンやケーキ屋を横切る,

見慣れているけれど,今日の私には,どれも輝いて見える。

「お母さんもついてってあげようか?」っと
冗談交じりの意地悪な顔をして言う母

『え,いいよ!!もう,そんな子供じゃないし!』っと自慢気に言う私に対して,お母さんは

「そうだね,もう,子供じゃないね」っと微笑んだ。

そんな会話をしているうちに,もう高校についていた。

お母さんは,頑張ってねっと親指を立てて,私に合図をして見送ってくれた。

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