君がいるだけで
と、パーテーションで区切られた打ち合わせスペースに
連れて行かれる


「あのね!実はゆみちゃんが具合が悪くてさ・・・」

「えっ!」


と・・・焦る


「今日アレの日なんだって・・・。それで、急にすごく痛くなった
って言って・・・普通に歩けないぐらいなんだ」

「そんなにですか!?」

「そう、ゆみちゃんのアパート駅からすぐ近いんだって!?
でもこんな風の強い日、なんかあったら大変だからさ!
だから車でゆみちゃんちまで送って欲しいんだ」

「えっ!いいんですか!?」

「うん!だって部下の安全を守るのも僕の仕事だからね!
だから、他にもいるんだけどさ〜」

とチラリと福ちゃんとイケメンの方を見る


「一番信用なるヒデくんを待っていたってわけ!
今瞳ちゃんがゆみちゃんに着いてトイレ行ってる!

あ!戻って来た!戻って来た!」



と、トイレから戻ってきたゆみちゃんの方に行き



「じゃ、ゆみちゃん、ヒデくんに送ってもらうからもう
帰って!」

「だ、大丈夫です!一人で帰れますから〜」

「ダメダメ!そんな普通に立てないぐらいの人を帰せないから!
上司命令!」
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