君がいるだけで
それでも何とか気合いで一日持たせた


大口の取引先を出たのが16時半、とりあえず会社へ電話する


高橋が電話に出た、久保田さんに代わってもらう

「もしもし、長橋です。お疲れ様です。ちょっと今日熱があって
このまま直帰してもいいですか?」

「おっ!大丈夫?今日の件はどうだった?」

「はいっ!契約いただけました!売り上げ報告書は来週でも
大丈夫ですよね!?」

「あ!ちょっと待って!瞳ちゃ〜ん!ヒデ君大熱でこのまま
直帰してもらうんだけど、報告書は来週でも大丈夫だよね!?」


なんて・・・・ヤケに大きな声で言ってないか!?

目をつむりながら待ってると・・・



「ヒデ君!報告書は全然大丈夫だよ!お大事にね〜!」

「じゃ!すみません!お先に失礼します!」





と、家に向かうつもりだったのに・・・


相当熱でやられてるな!・・・いや!熱でぼ〜っとしてたせいじゃ
ない!

今日ゆみちゃんは同期会に行くのがわかってたけど・・・
家に帰る前にど〜してもゆみちゃんの顔が見たかったんだ

今なら定時前にまだ間に合う!

ゆみちゃんに会いたい・・・

それで・・・俺は、会社に向かった
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