迷い羊に連れられて



気付いたら、私は保健室の前にいた。

だけど、入れずにいる。



(なんで入れないんだ、自分。)



ただ入って、あの子に謝ればいいだけだ。

けれど、高宮先生の存在が私の判断を邪魔させる。




ガチャ




ちょうど保健室のドアが開いた。

けれど、でてきたのは保健室の先生だった。



「あれ、どうしたの?」

「い.........いや、なんでもないです。」
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