明日を迎えられない少女は何を望んでいたのだろうか。
届いた贈り物
 翌日、学校に行くと、他のクラスの子から話しかけられた。

「大丈夫なの? 彩乃のクラスって呪われているって話だけど」

 昨日の岡部君の話が早速広がったのだろう。

「大丈夫だよ」

 私は多くは語らず、友人と別れて教室に入る。

 彼女には明香たちを恨む理由があるのだ。


 ドアを開けると亜紀子が自分の机のところに突っ立っている。

「何? これ? 誰よ」

 亜紀子はプリントの束を手にしてた。亜紀子の後ろの席の井上さんが亜紀子の手からプリントを奪うと、めくる。

「九月〇〇日めちゃくちゃむかつくよね。あのMって女。いい気になり過ぎ。SAYAって古賀さん?」

「何だそれ」

 亜紀子の隣の席の榊原君がそのメモを取り上げた。

 亜紀子は慌てて立ち上がると、そのプリントに手を伸ばす。だが、榊原君は既に前の席の柏田君とそのプリントの内容を確認していた。


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