美味しいほっぺにくちづけて。
「作詞、空だろ?」



「ん〜・・・・まぁ。」



「アハハ!照れてんの、そっちゃん!!」



今までベースギターに目を置いていた銀河は、俺に向かって視線を移した。


嵐は、笑ってるし。




「ばぁ〜か、そんなんじゃないんだけど、やっぱり照れるな。」




「空、照れてんじゃん!!」



昴は、ニカっと笑って二枚目な笑いをする。



「や、俺だけじゃなくてお前らだって、何曲か作詞してんじゃんかよ。」




「まー・・・」




アルバムが何曲かあるうち、数曲は俺らが自ら作詞した曲も含まれていて、ストレートに表現されている曲ばかりだ。


どんな風に聴くひとに伝わるのか、聴いたらどう思ってくれるのか、俺たちはどう伝えて行くのか。



作って頂いた曲も何曲かあるけど、オリジナルの曲も含まれている。




俺たちがスタンスにしている、「どこか懐かしくて、新しくて、背中を押せる曲」はどう響くのだろう。



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