美味しいほっぺにくちづけて。
私が凛ちゃんにそう言うと、凛ちゃんは照れたようにそう?、と嬉しそう似、可愛らしく笑っていた。




「ありがとう、うみちゃんはめっちゃ、歌が上手いよね!カラオケに行くと、いつも酔いしれちゃうんだ。」




「え、そんな上手くないよ。」



歌うのは、大好きだ。だけど、歌手や歌い手さんみたいな、音量は出ない。
凛ちゃんは、もう、オーバーだなぁ。




「うみちゃんが、共感してくれて嬉しいな。こんな話しなかなか出来ないから。うみちゃんと話せて嬉しいよ。」




「私も!私だよ、凛ちゃん。」





凛ちゃんは、私を見てもう一度、可愛いらしく微笑んでくれた。

凛ちゃんも毎日、頑張っている。

誰にも言えない、日々の葛藤がある。
心に想い描いている理想だけじゃない毎日の繰り返しで、私たちは日々を過ごし、無理やり笑っていたりする。





「うみちゃんと話せて、私は嬉しい。もっと早く出会いたかったな。」





「私もだよ、凛ちゃん。」




お互いに、成長していけるように、前に行かなければいけないね。
凛ちゃんと私は、それからも色々と話して、カラオケに行き、二人で歌い盛り上がった。



“人はないものねだり”なんだねと、カラオケボックスで少し語り合っていた私だった。



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