美味しいほっぺにくちづけて。
「私も空さんに何かを、あげれたらな・・・」




「ん?」




星空を見上げながら、呟く。空さんと私の声が響き渡っているように感じる。



「ほら、私。空さんにたくさんの元気をもらってるから、私も何かを、あげれたらなって思ったんです。」



空さんって私が落こんでると、必ず来てくれる。私の目の前に現れて、私に「光」をくれる。





「ヒーローみたい・・」


何、言ってるんですかね、とおちゃらけた私。


“ははは”と、戸惑う私は、空さんを見れずにただ地面ばかりを見ていた。




空さんが、前を向きながら呟く。





「小海には、もう貰ってる。」




「え?」




空さんは、ギターをケースにしまいながら、私に言う。



すこし、笑って。




「ドジなところとか、笑いをくれるだろ、小海は。見ていると、おもしろいよな、おまえは。」


“俺の、ツボだから”と、私を見てクスクスと笑う。




「そうゆうことですかっ!」




ぷくっーとしていると、空さんは、また下を向いた。その下を向いたときの睫毛と、私を見る瞳がキラキラしているように見えた。




「・・・・他の誰も持ってない笑顔、持ってるよな。」




私は、それを聞いて何も言えなかった。
なんて言って良いのか分からなかった。


どうしちゃった、私・・・

どうしちゃたのよ、私は!!


何故か心臓がバクバクと動き始め、空さんが私を見ると、ビクンとなった。




その日は、早く布団に入ったのに、中々眠れなかった。




< 43 / 231 >

この作品をシェア

pagetop