美味しいほっぺにくちづけて。
他愛のない会話をしながらも、慌ただしい時間が過ぎて行く。



色々な人が来るし、毎日違った日になる。同じ日なんて無いのだ。




「小海、これ注文したの、おまえ?」



「あ、はい!」



咲良さんは、注文表をペラペラと私に見せて聞くと、眉間に皺が寄った。



「小海〜、この注文さ間違ってるよ。なんで、俺に一声かけないの?」



・・・咲良さんが持っている注文表を見ると、明らかに私のミスだ。



「すいません!!」



「ちゃんと確認してよ。」



「はい・・・・」



咲良さんに、頭を下げて謝ると咲良さんは“気をつけろよな〜”と私の肩を叩いて行ってしまった。

千晴さんは、そんな私を“うみちゃんがミスするなんて、どうした?と気にしてくれた・・・けど、やっぱりミスをしてしまうとちょっとヘコんでしまう。
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