一つだけ願いが叶うなら
愛『ねぇ、零央。』


零『ん?どした、愛叶。』


愛『お母さんとお父さん、元気かな…?』


零『きっと、元気だ。』


愛『うん…そうだね。』


決して良い両親とは言えないけれど…
育ててくれたのは変わりない。

今までのことを考えると怖い気持ちもある。
それでも零央と一緒ならきっと大丈夫。

私たちは手を繋いで、両親がいる場所へと向かった。

刑務所に着き、警察の人に説明し、10分だけだけど面会を許してもらえた。

すごく緊張する。
それでも前に進むために話し合わなきゃいけない。

そう思いながら面会の部屋に入った。
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