大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
そうしたらジッとご飯を食べずに
こちらを見ているではないか。
えっ?
何なの……こちらを見て?
「何にか用?」
思わず警戒して尋ねてみた。
「いや…別に」
すぐさま目線を逸らされてしまったが
意味が分からない。
「ママ。みちょちる飲みたい」
「あ、はいはい」
私は、慌てて美桜に目線を向け
味噌汁を冷まして飲ませてあげた。
たが、度々その視線がこちらに向けられる。
チクチク痛い…。
何なの?一体
私に何か訴えたいわけ?
それともただの嫌がらせ?
サッパリ意味が分からなかったが
必死に美桜を食べさせるのに意識を集中させる。
ではないと…気になって仕方がないもの。
夕食が食べ終わるとあの男は、
お風呂に入りにリビングから出て行く。
ハァッ…と肩の力が抜ける。
「意味が分からないわ。
まったく…」
ため息混じりに食器を洗った。